アメリカ選手権予選@サクラメント6/7ー?:追記編B
→追記編A(http://diarynote.jp/d/77600/20080618.html)からの続き。


VS. 赤緑氷雪ビッグマナ
メイン6:4 サイド6:4

基本は若干こちらが有利だと思っている。火力に除去を頼ってるデッキなので、オーバーサイズのカヴーやタルモに相手は苦戦するだろう。
いるかどうかわからないけど、相手が氷雪でない場合は《雪崩し/Skred》の分さらに有利かもしれない。最近はメインに火葬を取らないバージョンも多いので《炎渦竜巻/Firespout》にさえ気をつけていれば割りと有利に進められるはず。
メインにガラクが入ってない相手ならさらにその分も有利になる。

サイドボーディング

>>OUT
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》3
《焦熱の裁き/Fiery Justice》2

>>IN
《原初の命令/Primal Command》2
《外身の交換/Crib Swap》1
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》2

カヴー&ジャスティスのコンボはよく効くんだけど、ジャスティス単体だと本体5点以外に使い道がないので減らす。今回は相手がキッチンか緑命令をほぼ確実にメイン・サイドに積んでいるだろうからカヴーは減らさず、根壁の前に泣きを見るしかないキッチンを抜いてしまう。竜巻には強いんだけど、防御も攻撃もおそらく中途半端になるので抜いてしまって構わないだろう。
入れるのは緑命令・外身の交換・ロクソ。緑命令は土地を戻してテンポ取ったり後続を呼び寄せたり、時にはガラクも戻せて渋い活躍を見せてくれるだろう。外身の交換はデカブツ対処策で、ロクソはダメージレースを有利にする。相手はトロールに触れないのでそこにこれが付くとゲームエンド級。もちろん他の生物についてもしっかり根壁を突破してくれるので強い。
サイド後にもっとも気をつけなければならないのが最近ビッグマナのサイドに増えてきた《月の大魔術師/Magus of the Moon》だ。特殊地形中心のでっきなのでコレ1枚で完封される恐れが十分にあるので対策は(プレイング的な意味で)常に怠らないようにしよう。

VS. タルモバーン・赤単バーン・赤単スライ・赤黒スライ
メイン4:6 サイド6:4

このマッチアップは余りこなせてないので推測の部分もあるのだけれど、負けるときは大抵相手のブン回り。
トロールやカメコロなど、相手の対処できない(しにくい)クロックをいかにキープするかが大事だろう。それ以外のクロックは本当にすぐ死ぬ。あと、キッチンが強いのは言うまでもないか。
メインから《月の大魔術師/Magus of the Moon》が入ってるのはもはや普通なので3T目のフルタップ(後手なら2T目)は避け、火葬や外身の交換をしっかり構えないと、大抵の場合それだけで死亡確定する。
生物過多の場合はジャスティスがアドバンテージを取れる。それこそ、俺が予選の1回戦で当たったようなタイプだとエルフ相手と同じように立ち回ればなんとかなる。
《アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger》と《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》は結構ツライので《糾弾/Condemn》と《火葬/Incinerate》は大事に。
コントロールっぽく動いて、まずは序盤の相手の猛攻を防ぐことを優先に。それからゆっくり勝ちにいっても全く問題ない。そのためなら5点でも10点でもライフはくれてやろう。
プレイングもやはり難しくて、アタックした自分の生物に糾弾を打って回復なんてのも求められることがある。

サイドボーディング

>>OUT
先手
《カヴーの捕食者/Kavu Predator》1
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》1
《焦熱の裁き/Fiery Justice》2
何か1枚

後手
《カヴーの捕食者/Kavu Predator》4
《焦熱の裁き/Fiery Justice》3

>>IN
(《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》2)
《原初の命令/Primal Command》2
《外身の交換/Crib Swap》1
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》2

先手ならカヴー→ジャスティスとブン回ればで押し切ることができるので可能性を残す。
後手ではカヴーがまず生き残れないので抜いてしまっていいだろう。サイド後はロクソと緑命令など、相手にとって致命的なカードがこちらに増えるので有利だと思う。
ダメージレースを無理にしようとしないでコントロールチックに動いて序盤を裁ききれば十分勝機が見える。
やはり、《月の大魔術師/Magus of the Moon》が要注意。
サイドから《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》を入れるかはまだ検討中。相手の生物が多めなら強いんだけど、《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》入れて12枚、とかだとめっちゃ弱い。維持のため自分の生物に飛ばして友情コンボが成立してしまう。なのでたぶんスライ型の相手なら入ってくるかな。このマッチアップでのマスティコアのもうひとつのメリットは《月の大魔術師/Magus of the Moon》が着地した後でも逆転を狙えること。もっともその場合、5マナが揃うまで生き残れることを神に祈るしかないんだけど。。。

VS. Quick n’ Toast
メイン3:7 サイド3:7〜4:6

このデッキ最悪のマッチアップ。予選のときと比べて糾弾を入れた分多少は改善されたと思うけど、それでやっぱり。。。って感じ。
大量の除去、カウンター、ライフゲイン、対処しづらいフィニッシャーと、不利な要素は枚挙に暇がない。
ここでもトロールとカメコロが大活躍なのだが、トロールは再生マナをしっかり残すように心がけないと《炎渦竜巻/Firespout》でマナ生物とともに打ち落とされてしまうので注意が必要。
カメコロは基本的に相手は除去できないんだけど、青命令・キッチン・根壁と時間を稼ぐには十分な対処カードが入ってるので突破するのは容易ではないと思う。

サイドボーディング

>>OUT
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》1
《カヴーの捕食者/Kavu Predator》4
《焦熱の裁き/Fiery Justice》4
何か1枚(おそらく《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》)

>>IN
《原初の命令/Primal Command》2
《外身の交換/Crib Swap》1
《クローサの掌握/Krosan Grip》2
《耳障りな反応/Guttural Response》3
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》2

これは他のどのマッチよりもカヴージャスティスが弱い。カヴーは生き残れないし、ジャスティスはもはや何がしたいのかわからない。
サイドから入れるカードは実に10枚。《耳障りな反応/Guttural Response》だけはすごい怪しいんだけど、青命令だけでなく《入念な考慮/Careful Consideration》を打ち消してとても強い場面があるので俺は入れておきたい。
相手がサイドから《テフェリーの濠/Teferi’s Moat》を積んでくる確立は100%なので、掌握と緑命令でケア。緑命令は《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》もケアできるので強い。土地を戻したい場面もあるだろうけどそれは序盤でかなりの優位に立てたときだけか手札に2枚目があるときだけかな。あまりオススメはしない。マナ縛って返しで勝てる!とかなら別だけど。
《外身の交換/Crib Swap》で相手のデカブツを処理。ロクソドンは突破力の向上。相手のデッキは要塞みたいに防御が固いので、それを突破するために必要だろう。
サイド後はマシになるとはいえ、不利なことに変わりはない。プレイングも、練習しないと読み間違えでアドバンテージ取られたりするので要練習。

この辺が主なデッキかな。繰り返すけど、これはあくまで自分で対戦してみて取れたデータと個人の感想なので『いや、それは違うだろ』とか言われても困ります。自分の統計ではだいたいこうだったんですから。
サイドボーディングに関してのアドバイスは怪しいところが多々あるので受け付けますが。

上記の通り、カヴー&ジャスティスはサイドから減らしたり落としたり、ほぼ全てのマッチでやってるんだけど、こいつらが弱いというわけではないので勘違いなく。
大体にして、先手の場合はほとんどの場合でブン回り想定して残してあるんで、ブン回って少しでも対処が遅れたり対処されなければそのまま勝てるデッキで、メインでは2Tカヴー→3Tジャスティスの回りに対処できるカードって、ほとんどのデッキの場合は4枚、多くて6枚程度しか入ってないんで。
でもそれは後手だと少し弱いから、それ相応のカードに切り替えるわけです。クリーチャーデッキが多くて、コントロールチックな動きをすることも多いのでそれ用の戦略・カードに切り替えるわけ。この辺のバランスは口で説明すんの難しい。なんと言っていいやら。
カヴー&ジャスティスのコンボがサイドからなくなっても、土地で育てたり、糾弾でいきなりでかくなったり、デッキによってはそっちの方が有効ってこともあるわけですね、うん。たぶんそういうことが言いたいwはずw

あと、上のデータ見てもらえればわかると思うんですけど、《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》がとにかくめちゃくちゃ強い。
ヒバリ以外の全てのデッキに投入しているとか異常ですねww白緑のハンマータイムが勝てるのも納得です。
このデッキにおいても、トロールハンマー・カメコロハンマー・マスティハンマーと、効く相手は違えど明確な勝ち手段となってくれています。
1枚メインに入れたいくらいだけど、それはちょっと重いしスペースもないんだよなぁw1枚・1枚ってなんか中途半端だし。上の表でも入れる時は必ず2枚とも入れてるから、メインかサイド、どちらかに2枚ってのがいいと思う。

今の時点で微妙だなって思うサイドのカードは《耳障りな反応/Guttural Response》。ぶっちゃけ青命令しか対象がない。だったらもうちょい強いカードありそうなもんだよなーと思いつつ、カードリスト眺めてもピンとこないし、青系に対して丸く効くカードなので入れてる感じ。その手のデッキに対して1回ねじ込むだけで勝てるカードが意外とあるしね。
《岩石樹の祈り/Stonewood Invocation》なんかも青系や各種除去に強くていいかもしんない。カヴーのトランプルとも噛みあうし。何よりヒバリに刺さるよwヴェンセールかわしながら7点アタックとかかっこいいw

この辺はおいおい調整していこうっと。

−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−

こんな感じで、前の企画を挫折(ただのネタ切れとも言う)してしまったので、宣言した手前今回はキッチリ最後まで書いてみた。

回りに現役プロクラスのプレイヤーが少なかったり、調整回数が50回未満だったり、色々とデータとしての不備はあると思うんだけど、選手権前と後に俺が色んな人相手に色んなデッキ相手に回した感じではこんな感じ。

カヴージャスティス使ってるよって人は少ないと思うけど、メタ外デッキの中ではデッキパワーも高いし、メタ的にも勝てるデッキが結構あるので、いいデッキだと思う。
もしコレを読んで使う気になった人がいたら嬉しいかも。
そうでなくても、何か別の方向ででも参考になったら嬉しいな、と。

んでは、長々と5回にも渡って書いたけど、今回のレポは今回で終了。

次は、たぶん7月のPTQかな。

それまでスタンは楽しむ用デッキでも作っておくんで気が向いたら載せるかも。載せないかも。

8月のGPデンバーが終わるまではブロック構築に集中。
7月19日のPTQで、イヴンタイド前に権利取れるのが一番いいんだけどね。今週末とかもっとたくさん出れたらいいけど、授業あるからしゃーない。
とにかく、頑張るぜ。

ちなみに、今回の追記編、AとBあわせて約10900文字ありましたwカオスwww

最後に、本当にここまでこんな長くて読みにくくて、役に立たない拙文を読んでくれた皆様に、感謝の意を。
あと、もちろんがっくんにもw

では、また。

シーユーネクストラウンド。

コメント

nophoto
ニックネーム無し
2008年6月20日0:44

長文乙です、PTQのレポも楽しみにしてます
>維持のため自分の生物に飛ばして友情コンボが成立してしまう(マスティコア)。
実際にダメージ与えるかどうかは選択可能ですよ、と一応突っ込みを入れときますね

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索