《イベント論理学(*1)》
by Rich Hagon

ヨーロッパでのグランプリ・サーキットでは、大抵参加者は800人を越えるー2日目進出者枠が64人から128人となりートーナメントは自動的に2つのポッドへと分かれ、各ポッドの上位64名が2日目に再び統一される。グランプリ・プログラムの発展的成功によって、今や僕たちはヨーロッパには僕たちに初日での2つのポッドによる複数同時進行型のトーナメント形式を運用させるのに十分すぎる数のプレイヤーがやって来ることを、大体毎回予測している。歴史的にこれまで、このケースは北アメリカ大陸で見られることはなかった。たとえ参加者1000人という大台に乗ったグランプリであろうと、通常通りの1つに統一されたイベントとして運営する。このスタイルはここインディアナポリスで限界を迎えるかもしれない。

さらなる賞金とプロポイントをグランプリ・サーキットにて上乗せすることになった新たなサマーシリーズの1発のイベントということで、ここインディアナポリスのコンベンションセンターはすごい人で溢れかえっている。記録上でコレまで一番大規模だった北アメリカのグランプリですら今日、この場所のようなことにはなっていなかったのだが、覆されてしまった。(おそらくは4マナのコストで)(*2)

インディアナ州は、数箇所の合衆国マジックの中心地にほど近く、交通の便も悪くない。それに、本当の”ゲーム”の歴史を持つ場所でもある。ん?結果?1121人にも上るプレイヤーが、シールド・カードプールの登録のために席についているよ。そしてあと90分もすれば、7ラウンドでも、8ラウンドでも、9ラウンドでさえない、驚愕のスイスラウンド10ラウンドを開始するんだ。今大会のピーク、(全ての不戦勝が使い果たされる)第4ラウンドは1つのトーナメントで500ものマッチが同時に進行することになるんだろう。

最後に2つ思うところを;1つは、全てのプレイヤーが全てのマッチを終えるまで大会は先に進むことができないので、プレイヤーのみんなが”追加5ターン中にプレイングにかける時間に気をつける”、っていうルールを理解してくれていると希望している。2つ目に、ジャッジによる不十分な調査を祈るのは手堅い選択だと思う。(*3)さぁ、みんな、僕らの長い、長い1日が始まるよ。




(*) -訳注

1, "Logistics"の正確な意味は辞書で引くと『兵站学』で、"Logistic"は『記号論理学』。前者が正しい訳だと思うけどなんのこっちゃわからんし、キャッチーじゃないので意訳してみました。

2, 本文は"it’s been Demolished (at a cost of four mana, presumably.)"とあったので、《破砕/Demolish(ODY)》とかけたジョークだと思います。訳ではわかりやすいように『覆された』としましたので、参考までに。

3, 何が言いたいか正直わからなかったんで直訳気味に無理やり訳してみた。デッキチェックとかのこと言ってるんですかねぇ?

コメント

シミチン
シミチン
2008年6月22日23:38

>訳注3
lack of in-depth investigationとあるので、ジャッジの入念な調査が欠けること、つまりジャッジが無駄に裁定に時間をかけない、ということだと思います。デッキチェックとかに関わらず。

僕なら
「ジャッジが仕事を適当にしてくれたらいいのに、ってのもありかもね」 とか訳しそうです。

如月
如月
2008年6月23日2:17

>シミチンさん

そっちのが分かりやすいですね。

日本語と照らし合わせるの大変です、どう見ても日本語力が落ちてる・・・(汗

ありがとうございます!

nophoto
ニックネーム無し
2008年6月23日15:53

訳注1
Logisticsにはぴったりの日本語がないので、この概念を必要とする分野では「ロジスティクス」とカタカナにすることが多いです。
この記事の場合はイベントの話なので、「運営」とでも言えばいいのではないかと。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索