Round 6: Dropping Bombs - Jelger Wiegersma vs. Zac Hill by Tim Willoughby
2008年6月23日 GPインディアナポリスー翻訳カバレッジRound 6 《爆弾投下》 - Jelger Wiegersma vs. Zac Hill
by Tim Willoughby
Zacがダイスロールに勝って、後攻を選ぶ。対するJelgerはため息をついて頭を振る。
"オランダが負けた・・・"
さて、Jelgerはフットボールの押収選手権の大ファンだ、彼の応援するチームは以前は絶好調だった。2人の欧州人がフットボール(サッカーじゃないよ)について話し始めると、考える前に、そうだな、Wiegersmaが何かトラブルにでも遭うように、Zacは願掛けしておいたんだ。
Jelgerのデッキは除去満載で、このグランプリで絶好の位置につけていると言っても過言ではない。彼のデッキは言ってみれば、Rogier Maatenスペシャル、と言ったところで、少数のクリーチャー陣と多数の超強力なスペルで構成されている。Zacのデッキも同じような構成をとっているんだけど、カードプールでほんの少し劣っているようだ。
第1ゲームの立ち上がりは少し異様なもので、お互いが4ターンにも渡って土地を置くのみでドロー・ゴーを繰り返す展開。お互いに赤黒デッキで、Zacが《燃えがらもやの卑劣漢/Cinderhaze Wretch》を出す傍らで、Jelgerの最初のクリーチャーは《砂利エラの二人組/Gravelgill Duo》だ。《卑劣漢》はすぐさま《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》によって打ち落とされるが、Zacも手札の《刺す稲妻/Puncture Bolt》でこれを処理するが、《砂利エラの二人組/Gravelgill Duo》の攻撃を受け続ける。もっとも、除去スペル無くして恩恵の全く無い状態で、なんだけれでも。
Zacの場に《煤歩き/Sootwalkers》が追加され、アメリカ人はこのクリーチャーが場に居座り続けられることを祈る。Wiegersmaはこれを喜んで受け入れ、ほぼ除去することは不可能な《復讐の亜神/Demigod of Revenge》を走らせる。JelgerはZacの11へと落とし、さらに次のターンには6へと、偉大な速攻持ちの空の王によって落とし込む。
Zacに出来たことと言えば、《火の力/Power of Fire》で《二人組み》を葬り、Jelger側の《燃えがらもやの卑劣漢/Cinderhaze Wretch》をやっと止めてみせるくらいだった。Zacは《火の力/Power of Fire》と《痕跡焼き/Burn Trail》を組み合わせてやっとのことで《亜神》を葬るも、Jelgerの2枚目の《燃えがらもやの卑劣漢/Cinderhaze Wretch》見て、依然として彼の顔は安心とはかけ離れた表情にある。
Zacの生死はほぼライブラリートップに委ねられることとなったが幸運なことに彼は《災難の大神/Deus of Calamity》を引き当て、手札には土地のみが残される。そして、Welgerの《増え続ける荒廃/Incremental Blight》が《煤歩き/Sootwalkers》を殺し、2個のカウンターで《大神》を弱らせ、Zacの軍勢をほぼ掌握してしまう。
Zacの幸運はさらに続き、《炎渦竜巻/Firespout》によって、いつもより少し小さな《大神》でのアタックを敢行するのだが、Jelgerの軍勢には《大神》に止めを刺そうと《不気味な戯れ児/Grim Poppet》が現れ、《メロウの垢吐き/Merrow Grimeblotter》までもが追加される。ライブラリーから現れた《火の力/Power of Fire》を見て、第2ゲームに移るために早々とカードを片付けた。
Jelger Wiegersma 1 - 0 Zac Hill
第2ゲーム、後攻を取ったZacはマリガンを選択し、両者共に遅めの立ち上がりとなった。Jelgerの最初のクリーチャーは《ボガートの放火魔/Boggart Arsonists》、これは速攻持ちの《煤の焚きつけ屋/Sootstoke Kindler》との交換になる。Jelgerは《ウーナの門の管理人/Oona’s Gatewarden》でZacの《煤歩き/Sootwalkers》止めようと試みるが、《邪教印の燃えがら/Cultbrand Cinder》がその道をこじ開ける。
《痕跡焼き/Burn Trail》が《煤歩き/Sootwalkers》を打ち落としたところで、Zacは更なる戦闘要員を追加してやろうと、《アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger》が後に続く。Jelgerは《見張り翼のカカシ/Watchwing Scarecrow》をブロッカーに用意しては見るものの、Zacのチームに《土引きずりの巨人/Loamdragger Giant》が加わるとそれがどんどん取るに足らない小さなものに見えてしまう。
今度はJelgerがロープに追い詰められる番だ、ダメージレースにおいて、彼に勝機はもはやないように思えた。6マナのソーサリーでダメージレースに持って来いなものと言えば?《堕落/Corrupt》X=5、だ。《抉り出し》を葬り、Jelgerにいくばくかの猶予を与える。小考の後、彼は《困惑する策謀/Disturbing Plot》によって《ウーナの門の管理人/Oona’s Gatewarden》を呼び戻し、更なる時間を稼ごうと試みる。パワーカード満載のデッキを操るJelgerは、彼の爆弾カードの投下を開始するために少しでも息つく時間が必要だと考えたんだ。
しかし、爆弾を抱えていたのはZacの方だった。彼の《増え続ける荒廃/Incremental Blight》がWiegersmaの盤面を一掃し、オランダ人のライフをわずか2点とするアタックを行う。Jelgerの《不気味な戯れ児/Grim Poppet》ですらゲームを引き戻すのには力不足であったようで、《痕跡焼き/Burn Trail》がこのゲームを終らせた。
Jelger Wiegersma 1 - 1 Zac Hill
第3ゲームのために両プレイヤーがシャッフルしている間に、Zacは彼の《土引きずりの巨人/Loamdragger Giant》への愛を繰り返し語った。この怪物はほとんどのデッキにとってはとにかく大きすぎて扱いづらい。それから、これから先のラウンドの勝者が一体どれだけの数の《増え続ける荒廃/Incremental Blight》を持っているのか、という推測もあった。1121人のプレイヤー達がそれぞれ15枚のアンコモンを受け取り、《増え続ける荒廃/Incremental Blight》と勝利の関係性、彼らは上位卓で一体どれほどの数の《増え続ける荒廃/Incremental Blight》を目の当たりにするのだろうか?
先行を取ったHillが1回のマリガン、対するJelgerは7枚の手札をキープする。Zacの《他所のフラスコ/Elsewhere Flask》がマリガン分のアドバンテージを取り戻したが、3枚目の土地を置けなかったせいで、Zacはただ座ってJelgerが丁寧に場を構築し、送り出した《ボガートの放火魔/Boggart Arsonists》と《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》でビートダウンを始めるのをただ見ているしかなかった。《刺す稲妻/Puncture Bolt》が《レッドキャップ》を墓地へと送るものの、彼が3枚目の土地(3枚目の沼)を引くまでに彼のライフは14となった。Zacの最初のクリーチャー(《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》)は《火の力/Power of Fire》と《傷跡/Scar》によって処理され、Zacは《ボガートの放火魔/Boggart Arsonists》の攻撃を受け続ける。
Jelgerの《痕跡焼き/Burn Trail》がZacの《煤歩き/Sootwalkers》を焼き払うともう勝負は付いたかのように思えたが、ついに《邪教印の燃えがら/Cultbrand Cinder》が煩わしい《放火魔》を葬り去る。Zacは《真夜中のバンシー/Midnight Banshee》を抱えていたが、Jelgerの場に並ぶのはどいつもこいつも黒いクリーチャーのみで、とてもいい解答とは言えない状態だ。Zacのライフは既に危険域に達していた。
Jelgerの攻撃によってZacのライフは残り1となる。最後の決め手に、Jelgerの手札には《堕落/Corrupt》があり、場に沼は・・・・丁度1枚。はい、ここまで。
Jelger Wiegersma 2 - 1 Zac Hill
by Tim Willoughby
Zacがダイスロールに勝って、後攻を選ぶ。対するJelgerはため息をついて頭を振る。
"オランダが負けた・・・"
さて、Jelgerはフットボールの押収選手権の大ファンだ、彼の応援するチームは以前は絶好調だった。2人の欧州人がフットボール(サッカーじゃないよ)について話し始めると、考える前に、そうだな、Wiegersmaが何かトラブルにでも遭うように、Zacは願掛けしておいたんだ。
Jelgerのデッキは除去満載で、このグランプリで絶好の位置につけていると言っても過言ではない。彼のデッキは言ってみれば、Rogier Maatenスペシャル、と言ったところで、少数のクリーチャー陣と多数の超強力なスペルで構成されている。Zacのデッキも同じような構成をとっているんだけど、カードプールでほんの少し劣っているようだ。
第1ゲームの立ち上がりは少し異様なもので、お互いが4ターンにも渡って土地を置くのみでドロー・ゴーを繰り返す展開。お互いに赤黒デッキで、Zacが《燃えがらもやの卑劣漢/Cinderhaze Wretch》を出す傍らで、Jelgerの最初のクリーチャーは《砂利エラの二人組/Gravelgill Duo》だ。《卑劣漢》はすぐさま《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》によって打ち落とされるが、Zacも手札の《刺す稲妻/Puncture Bolt》でこれを処理するが、《砂利エラの二人組/Gravelgill Duo》の攻撃を受け続ける。もっとも、除去スペル無くして恩恵の全く無い状態で、なんだけれでも。
Zacの場に《煤歩き/Sootwalkers》が追加され、アメリカ人はこのクリーチャーが場に居座り続けられることを祈る。Wiegersmaはこれを喜んで受け入れ、ほぼ除去することは不可能な《復讐の亜神/Demigod of Revenge》を走らせる。JelgerはZacの11へと落とし、さらに次のターンには6へと、偉大な速攻持ちの空の王によって落とし込む。
Zacに出来たことと言えば、《火の力/Power of Fire》で《二人組み》を葬り、Jelger側の《燃えがらもやの卑劣漢/Cinderhaze Wretch》をやっと止めてみせるくらいだった。Zacは《火の力/Power of Fire》と《痕跡焼き/Burn Trail》を組み合わせてやっとのことで《亜神》を葬るも、Jelgerの2枚目の《燃えがらもやの卑劣漢/Cinderhaze Wretch》見て、依然として彼の顔は安心とはかけ離れた表情にある。
Zacの生死はほぼライブラリートップに委ねられることとなったが幸運なことに彼は《災難の大神/Deus of Calamity》を引き当て、手札には土地のみが残される。そして、Welgerの《増え続ける荒廃/Incremental Blight》が《煤歩き/Sootwalkers》を殺し、2個のカウンターで《大神》を弱らせ、Zacの軍勢をほぼ掌握してしまう。
Zacの幸運はさらに続き、《炎渦竜巻/Firespout》によって、いつもより少し小さな《大神》でのアタックを敢行するのだが、Jelgerの軍勢には《大神》に止めを刺そうと《不気味な戯れ児/Grim Poppet》が現れ、《メロウの垢吐き/Merrow Grimeblotter》までもが追加される。ライブラリーから現れた《火の力/Power of Fire》を見て、第2ゲームに移るために早々とカードを片付けた。
Jelger Wiegersma 1 - 0 Zac Hill
第2ゲーム、後攻を取ったZacはマリガンを選択し、両者共に遅めの立ち上がりとなった。Jelgerの最初のクリーチャーは《ボガートの放火魔/Boggart Arsonists》、これは速攻持ちの《煤の焚きつけ屋/Sootstoke Kindler》との交換になる。Jelgerは《ウーナの門の管理人/Oona’s Gatewarden》でZacの《煤歩き/Sootwalkers》止めようと試みるが、《邪教印の燃えがら/Cultbrand Cinder》がその道をこじ開ける。
《痕跡焼き/Burn Trail》が《煤歩き/Sootwalkers》を打ち落としたところで、Zacは更なる戦闘要員を追加してやろうと、《アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger》が後に続く。Jelgerは《見張り翼のカカシ/Watchwing Scarecrow》をブロッカーに用意しては見るものの、Zacのチームに《土引きずりの巨人/Loamdragger Giant》が加わるとそれがどんどん取るに足らない小さなものに見えてしまう。
今度はJelgerがロープに追い詰められる番だ、ダメージレースにおいて、彼に勝機はもはやないように思えた。6マナのソーサリーでダメージレースに持って来いなものと言えば?《堕落/Corrupt》X=5、だ。《抉り出し》を葬り、Jelgerにいくばくかの猶予を与える。小考の後、彼は《困惑する策謀/Disturbing Plot》によって《ウーナの門の管理人/Oona’s Gatewarden》を呼び戻し、更なる時間を稼ごうと試みる。パワーカード満載のデッキを操るJelgerは、彼の爆弾カードの投下を開始するために少しでも息つく時間が必要だと考えたんだ。
しかし、爆弾を抱えていたのはZacの方だった。彼の《増え続ける荒廃/Incremental Blight》がWiegersmaの盤面を一掃し、オランダ人のライフをわずか2点とするアタックを行う。Jelgerの《不気味な戯れ児/Grim Poppet》ですらゲームを引き戻すのには力不足であったようで、《痕跡焼き/Burn Trail》がこのゲームを終らせた。
Jelger Wiegersma 1 - 1 Zac Hill
第3ゲームのために両プレイヤーがシャッフルしている間に、Zacは彼の《土引きずりの巨人/Loamdragger Giant》への愛を繰り返し語った。この怪物はほとんどのデッキにとってはとにかく大きすぎて扱いづらい。それから、これから先のラウンドの勝者が一体どれだけの数の《増え続ける荒廃/Incremental Blight》を持っているのか、という推測もあった。1121人のプレイヤー達がそれぞれ15枚のアンコモンを受け取り、《増え続ける荒廃/Incremental Blight》と勝利の関係性、彼らは上位卓で一体どれほどの数の《増え続ける荒廃/Incremental Blight》を目の当たりにするのだろうか?
先行を取ったHillが1回のマリガン、対するJelgerは7枚の手札をキープする。Zacの《他所のフラスコ/Elsewhere Flask》がマリガン分のアドバンテージを取り戻したが、3枚目の土地を置けなかったせいで、Zacはただ座ってJelgerが丁寧に場を構築し、送り出した《ボガートの放火魔/Boggart Arsonists》と《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》でビートダウンを始めるのをただ見ているしかなかった。《刺す稲妻/Puncture Bolt》が《レッドキャップ》を墓地へと送るものの、彼が3枚目の土地(3枚目の沼)を引くまでに彼のライフは14となった。Zacの最初のクリーチャー(《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》)は《火の力/Power of Fire》と《傷跡/Scar》によって処理され、Zacは《ボガートの放火魔/Boggart Arsonists》の攻撃を受け続ける。
Jelgerの《痕跡焼き/Burn Trail》がZacの《煤歩き/Sootwalkers》を焼き払うともう勝負は付いたかのように思えたが、ついに《邪教印の燃えがら/Cultbrand Cinder》が煩わしい《放火魔》を葬り去る。Zacは《真夜中のバンシー/Midnight Banshee》を抱えていたが、Jelgerの場に並ぶのはどいつもこいつも黒いクリーチャーのみで、とてもいい解答とは言えない状態だ。Zacのライフは既に危険域に達していた。
Jelgerの攻撃によってZacのライフは残り1となる。最後の決め手に、Jelgerの手札には《堕落/Corrupt》があり、場に沼は・・・・丁度1枚。はい、ここまで。
Jelger Wiegersma 2 - 1 Zac Hill
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