Round 9 《新旧対決》- ’The’ Ben Seck vs. Remi Fortier
by Rich Hagon

前回のグランプリ・バーミンガムに続いて、フランスのRemi Fortierは7勝1敗のラインで、その若きプロツアー・チャンプが、なんと、およそ6歳の頃に、プロマジック界に丁度名を連ねていたオーストラリア人と合い間見えることとなる。
ここでの勝者は2日目進出をほぼ確実なものとし、敗者は多くのタイブレーカー達と争うことになる。

Seckがダイスロールに勝ち、後攻を選択。Fortierは序盤を《ぼろ布食いの魔女/Tattermunge Witch》と《首吊り罠/Trip Noose》から盤面を構築する一方で、Seckは《ミストメドウの身隠し/Mistmeadow Skulk》、《小走り犬/Scuttlemutt》という立ち上がりから、《幽体の行列/Spectral Procession》をプレイし、熱列な観客の一人から寄付された"健志トークン(*1)"を並べてみせる。

《汚れ背の匪賊/Scuzzback Marauders》がフランス人の戦線に加わり、Seckは盤面の優位を確かのものにするべく《ヒル結び/Leech Bonder》を追加しながら空中から攻め立てる。Remiは返しのターンでSeckのライフを12とし、《魅了縛りのカカシ/Lurebound Scarecrow》を追加する。《ヒル結び/Leech Bonder》がその能力でオーストラリア人にゲームの優位をもたらし、さらなるフライヤーとしてパンプアップ可能な《ルーン鹿乗り/Rune-Cervin Rider》が追加されるとFortierを投了に追い込んだ。

Seck 1 - 0 Fortier

観客からの質問に、Fortierがブロック構築のメタゲームを、だいたい3つの文章でこう説明した;”エレメンタルが一番だけど、とても難解なデッキだ。もしもっと安定したデッキを使いたいならキスキンかフェアリー。んで、キスキンもフェアリーも好みじゃないなら、10コマンドを使いな。”はい、レッスン終了。

Fortierは第2ゲームを《薬の走り手/Medicine Runner》と《小走り犬/Scuttlemutt》で始め、Seckは《安寧砦の歩哨/Safehold Sentry》と及第点のフライヤーである《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》で口火を切る。《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》がFortierの勝機を加速するが、Seckは構わず毎ターン殴り続ける。Seckは《鎖の呪い/Curse of Chains》を《小走り犬/Scuttlemutt》に絡ませ、《ミストメドウの身隠し/Mistmeadow Skulk》を追加する。《たなびく緑青/Viridescent Wisps》がFortierに更なるカードをもたらすものの、彼の反応は受難の色を示している。

続くターン、Fortierは真のトラブルに直面する。《増え続ける荒廃/Incremental Blight》が彼の盤面を一層してしまったのだ。それでも、《鬱後家蜘蛛の饗宴/Gloomwidow’s Feast》で精一杯の止血を試みる。《汚れ背の匪賊/Scuzzback Marauders》がようやっと場の均衡を取り戻すかと思えば、Seckは《拷問/Torture》を起動するのに十分なマナを残しながらキャストし、《匪賊》をすぐさま墓地送りに。対処しきれない追加の5点ダメージがFortierのライフを3へと落とす。《燃えさしの突風/Ember Gale》がこの追い詰められた状況に風穴を開けようと試みるが、《畏敬の神格/Godhead of Awe》、《黄昏の番人/Twilight Shepherd》、2枚の《増え続ける荒廃/Incremental Blight》を擁するSeckのデッキは、いやSeck自身がもはや"化け物"以外の何者でもなかった。

Ben Seck 2 - 0 Remi Fortier



(*) -訳注

1, コガモくんは世界中みんなの人気者。・・・って、訳注でもなんでもないっすね、失礼しました。

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