Feature Match Round 5 - Luis Scott-Vargus vs. Dan Lanthier
by Rich Hagon
2008年のカナダチャンピオンであるDan Lanthierは、先に控えたプロツアー・ホノルルに先駆けてこの地にやってきた。しかし、来週末の彼の対戦相手は誰一人としてLuis Scott-Vargus以上に強大にはなりえないだろう。
その正確無比なプレイスタイルと、その歴史的とも言える彼の一連の連勝劇に多大な賞賛を受け続けながら、彼は自身を過去最高プレイヤー60人―お気に召さなければ40人でもいいが―の内の一人として位置づけた。
[Game 1]
Lanthierの1度のマリガンを経て―もっとも彼はその6枚にもよほど不満の顔を見せているが―LSV側の《人里離れた谷間/Secluded Glen》でゲームはスタートする。『どうやらフェアリーみたいだね』 と言うLanthierの言葉は、続くターンのデッキの象徴とも言える《苦花/Bitterblossom》によって確実なものとなる。Lanthierの場に《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》が登場することで彼のデッキは5色エルフ続唱と判明し、マッチアップは明らかとなる。
《ウーナの末裔/Scion of Oona》がアメリカ陣営に加わり、《思考囲い/Thoughtseize》がそれぞれ2枚づつの《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》と《謎めいた命令/Cryptic Command》、そして《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を公開し、LSVは2点のライフを犠牲にその《エルフ》を墓地へと送る。続く《突撃隊》は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》によってカウンターされ、猛攻が続く。2ターン目の《苦花/Bitterblossom》が全てを決した。
[Game 2]
第2ゲームはLanthierにとってはるかに良いものだ、2ターン目の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech)》は続くターンに自身のライフを食いながら4点のダメージを与える。《呪詛術士/Anathemancer》がそれに続き、LSVのライフを14点とする。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》の続唱によって《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がめくれるが、これはあまり良い結果ではない。インスタント・スピードの《羽毛覆い/Plumeveil》が《エルフ》を墓地送りにする。Lanthierからの《羽毛覆い》を対象とした《脈動》は《謎めいた命令》に阻まれる。ダメージをスタックに乗せた上でLSVは《変わり谷/Mutavault》(《呪詛術士》とまさに相打ちになろうとしている)を覇権しながら《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイする。
ここで序盤からカナダ人が握っていたゲームの主導権は突如としてアメリカ人のものとなる。再びの《徒党》の攻撃により、Lanthierのライフを6とする。そのターンの終了時にLanthierは《謎めいた命令》で《徒党》をバウンスしながら1ドローを行う。彼は続いて《突撃隊》を送り出すが《瞬間凍結/Flashfreeze》によってカウンターされてしまう。LSVの場はまっさらだが《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》と《谷》がその出番を待っている。Lanthierのアップキープに《徒党》が登場し、LSVが彼の《谷》を覇権しようとしたところに、Lanthierの手札に残された1枚のカード、カウンター不可である《火山の流弾/Volcanic Fallout》がプレイされる。LSVはゆっくりと彼の《谷》が墓地へ送られるのを見送った後で、《集会場》をクリーチャー化した上で《徒党》の覇権を成功させる。そこからはLanthierには成す術は何も残されておらず―丁度昨年のほとんどの競技マジックのために世界中を回った時のように―Luis Scott-Vargusが、まるで微塵のプレッシャーも感じていないかのように、悠々と勝利の一撃をお見舞いして見せた。
Luis Scott-Vargus 2 - Dan Lanthier 0
by Rich Hagon
2008年のカナダチャンピオンであるDan Lanthierは、先に控えたプロツアー・ホノルルに先駆けてこの地にやってきた。しかし、来週末の彼の対戦相手は誰一人としてLuis Scott-Vargus以上に強大にはなりえないだろう。
その正確無比なプレイスタイルと、その歴史的とも言える彼の一連の連勝劇に多大な賞賛を受け続けながら、彼は自身を過去最高プレイヤー60人―お気に召さなければ40人でもいいが―の内の一人として位置づけた。
[Game 1]
Lanthierの1度のマリガンを経て―もっとも彼はその6枚にもよほど不満の顔を見せているが―LSV側の《人里離れた谷間/Secluded Glen》でゲームはスタートする。『どうやらフェアリーみたいだね』 と言うLanthierの言葉は、続くターンのデッキの象徴とも言える《苦花/Bitterblossom》によって確実なものとなる。Lanthierの場に《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》が登場することで彼のデッキは5色エルフ続唱と判明し、マッチアップは明らかとなる。
《ウーナの末裔/Scion of Oona》がアメリカ陣営に加わり、《思考囲い/Thoughtseize》がそれぞれ2枚づつの《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》と《謎めいた命令/Cryptic Command》、そして《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を公開し、LSVは2点のライフを犠牲にその《エルフ》を墓地へと送る。続く《突撃隊》は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》によってカウンターされ、猛攻が続く。2ターン目の《苦花/Bitterblossom》が全てを決した。
[Game 2]
第2ゲームはLanthierにとってはるかに良いものだ、2ターン目の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech)》は続くターンに自身のライフを食いながら4点のダメージを与える。《呪詛術士/Anathemancer》がそれに続き、LSVのライフを14点とする。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》の続唱によって《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がめくれるが、これはあまり良い結果ではない。インスタント・スピードの《羽毛覆い/Plumeveil》が《エルフ》を墓地送りにする。Lanthierからの《羽毛覆い》を対象とした《脈動》は《謎めいた命令》に阻まれる。ダメージをスタックに乗せた上でLSVは《変わり谷/Mutavault》(《呪詛術士》とまさに相打ちになろうとしている)を覇権しながら《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイする。
ここで序盤からカナダ人が握っていたゲームの主導権は突如としてアメリカ人のものとなる。再びの《徒党》の攻撃により、Lanthierのライフを6とする。そのターンの終了時にLanthierは《謎めいた命令》で《徒党》をバウンスしながら1ドローを行う。彼は続いて《突撃隊》を送り出すが《瞬間凍結/Flashfreeze》によってカウンターされてしまう。LSVの場はまっさらだが《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》と《谷》がその出番を待っている。Lanthierのアップキープに《徒党》が登場し、LSVが彼の《谷》を覇権しようとしたところに、Lanthierの手札に残された1枚のカード、カウンター不可である《火山の流弾/Volcanic Fallout》がプレイされる。LSVはゆっくりと彼の《谷》が墓地へ送られるのを見送った後で、《集会場》をクリーチャー化した上で《徒党》の覇権を成功させる。そこからはLanthierには成す術は何も残されておらず―丁度昨年のほとんどの競技マジックのために世界中を回った時のように―Luis Scott-Vargusが、まるで微塵のプレッシャーも感じていないかのように、悠々と勝利の一撃をお見舞いして見せた。
Luis Scott-Vargus 2 - Dan Lanthier 0
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