Feature Match Round 8 - Manuel Bucher (5Color Bloodbraid) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa
2009年6月1日 GPシアトル/タコマ―翻訳カバレッジ コメント (1)Feature Match Round 8 - Manuel Bucher (5Color Bloodbraid) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa
by Brian David-Marshall
Manuel Bucherは、2007-2008シーズンにおける、スイス代表メンバーとしての団体戦優勝、さらに4度にも渡るグランプリTOP8という大ブレイク以来、大人気マジックライターの一人だ。彼は今回Patrick Chapinからの熱いラブコールを受けて5色エルフ続唱デッキをしようしており、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》や《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》といった強力なアグロ・カード達を《謎めいた命令/Cryptic Command》の力でバックアップする、というものだ。彼はここまでの成績を6勝1敗とまとめており、”戦う大人気コラムニスト”としてのタイトルに箔をつけようとしている。一方のPaulo Vitor Damo da Rosaは、つい先週行われたグランプリ・バルセロナにて、自身がデザインしたスワンアサルトを駆りTOP8に入賞、マジック界に旋風を巻き起こしたばかりだ。バルセロナの優勝者であるJoel Calafellがその土地42枚のデッキを手放さなかった傍らで、Pauloの手元には白鳥の姿は見えない。ここへ来て彼は、彼の最も信頼のおけるデッキ、フェアリーの下へ戻ってきたのだ。
[Game 1]
Manuelが初動を《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》で飾る一方で、Pauloは《苦花/Bitterblossom》でそれに答える。2枚目の《ヒル》こそ《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》によって打ち消されるものの、1枚目の《ヒル》がどんどんライフ差を広げていく。Pauloの場が《火山の流弾/Volcanic Fallout》―フェアリーを帝王の座から引き摺り下ろした張本人とも言えるカード―がPauloの盤面を一掃すると、ライフトータルは14-11でBucherがリードしている。Pauloは少しでもManuelが本体への攻め手を緩めてくれることを期待しながら、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をプレイするが役には立たない。Manuelは4点のダメージを与えた後に《呪詛術士/Anathemancer》をPaulo目掛けて送り出す。ブラジル人のライフは《苦花》により1となり、《人里離れた谷間/Secluded Glen》をセットした上でManuelのターンに一縷の望みをかけて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイするも、《流弾》によってPauloは丸焼きと相成った。
[Game 2]
《ヒル》は《砕けた野望/Broken Ambitions》よって弾かれ、立て続けての《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》は《瞬間凍結/Flashfreeze》によって阻まれる。Pauloはカウンターではないカード、《苦花》を見つけて設置してみせる。Manuelはしばらく傍観した後に場のクリーチャーを《流弾》で薙ぎ払う。さらに彼はアンタップしてから、《呪詛術士》でPauloに5点のダメージを与えようとするがそこには《謎めいた命令/Cryptic Command》が。しかし冷静にManuelは何事もなかったかのように即座に2枚目をプレイする。Pauloは少し肩をすくめ、アンタップすると《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》をプレイし即座に《スプライト》に装備する。Manuelは2枚目の《流弾》を手札に抱えており、再度場をキレイにしてみせるが、Pauloの次なる手は《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》、Manuelはこれを《謎めいた命令/Cryptic Command》によってバウンスしながらドローを進める。Pauloは《戦槌》を《変わり谷/Mutavault》装備させながら5点アタック。
Manuelは少しでも時間を稼ごうと《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》をプレイするが、それがカウンターさてしまうと、彼らは第3ゲームへと進んだ。
[Game 3]
Manuelは2ターン目に《ヒル》、今回はPauloの側にはそれ続けて《苦花》が登場する。このゲームではManuelのデッキの爆発力が存分発揮されることとなり、続く《突撃隊》が3ターン目にして7点のダメージを叩き出す。これはPauloにとっては実に手痛い形でのManuelのデッキの力のお披露目となり、ペインランドからの1点のダメージとさらに《苦花》からもう1点、Pauloのライフは既に11点となっていた。フェアリートークンで《ヒル》をチャンプブロックしなければならなかったPauloのライフはそのターンの攻撃で8となる。Manuelはさらに《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を突きつけるが、そこはPauloが《谷》をクリーチャー化してからの《スプライト》で対処する。続くManuelのアップキープにPauloは《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイ、アタックしてきた《突撃隊》を退けることに成功し、残る脅威は《ヒル》のみとなった。
Pauloはここで沈んではなるまいと、《死の印/Deathmark》で《ヒル》を退け、続く《嫌がらせ屋》も《砕けた野望》で捌く。しかしながら、残酷なことに2枚目の《呪詛術士》によってPauloのライフを2となり、Manuelの手札には更なる《流弾》が握られ、墓地にはもう1枚の《呪詛術士》が眠っている。しかしここまでに鮮烈土地のカウンターを使い果たしたManuelにはそれらのカードを使うだけの赤マナが不足していた。そうしてついに、PauloはManuelの猛攻の前に屈する事となる―《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》が《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》を呼び、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》が《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を葬り去ると、Pauloには彼の2点のライフが自身のエンチャントによって尽きる前にBucherを倒す手段は残されていなかった。
Final Result : Manuel Bucher wins 2 - 1
試合終了後、Manuelは少しばかり彼のデッキについて語ってくれた。彼が言うにこのデッキは、Patrick Chapinの努力の結晶に、ある別のプレイヤーが元々は入っていなかった2枚のカードをスパイスとして足すことによって完成したそうだ。そんな会話を交わしながら、彼はサイドボードに少なくとも今回の後半2ゲームの間は眠り続けていと思われる《謎めいた命令/Cryptic Command》を見せてくれた。
『僕はこのカード、毎ラウンド必ずサイドアウトしてんだよね。』とBucherは笑いながら言う。『僕が足したわけじゃないからね。』
---------- キリトリ -----------
昨日嵐が来たせいでインターネットの調子が悪くなって繋がらなくなったのですごくビハインド。頑張ってハワイ行く前には終わらせます。
by Brian David-Marshall
Manuel Bucherは、2007-2008シーズンにおける、スイス代表メンバーとしての団体戦優勝、さらに4度にも渡るグランプリTOP8という大ブレイク以来、大人気マジックライターの一人だ。彼は今回Patrick Chapinからの熱いラブコールを受けて5色エルフ続唱デッキをしようしており、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》や《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》といった強力なアグロ・カード達を《謎めいた命令/Cryptic Command》の力でバックアップする、というものだ。彼はここまでの成績を6勝1敗とまとめており、”戦う大人気コラムニスト”としてのタイトルに箔をつけようとしている。一方のPaulo Vitor Damo da Rosaは、つい先週行われたグランプリ・バルセロナにて、自身がデザインしたスワンアサルトを駆りTOP8に入賞、マジック界に旋風を巻き起こしたばかりだ。バルセロナの優勝者であるJoel Calafellがその土地42枚のデッキを手放さなかった傍らで、Pauloの手元には白鳥の姿は見えない。ここへ来て彼は、彼の最も信頼のおけるデッキ、フェアリーの下へ戻ってきたのだ。
[Game 1]
Manuelが初動を《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》で飾る一方で、Pauloは《苦花/Bitterblossom》でそれに答える。2枚目の《ヒル》こそ《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》によって打ち消されるものの、1枚目の《ヒル》がどんどんライフ差を広げていく。Pauloの場が《火山の流弾/Volcanic Fallout》―フェアリーを帝王の座から引き摺り下ろした張本人とも言えるカード―がPauloの盤面を一掃すると、ライフトータルは14-11でBucherがリードしている。Pauloは少しでもManuelが本体への攻め手を緩めてくれることを期待しながら、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をプレイするが役には立たない。Manuelは4点のダメージを与えた後に《呪詛術士/Anathemancer》をPaulo目掛けて送り出す。ブラジル人のライフは《苦花》により1となり、《人里離れた谷間/Secluded Glen》をセットした上でManuelのターンに一縷の望みをかけて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイするも、《流弾》によってPauloは丸焼きと相成った。
[Game 2]
《ヒル》は《砕けた野望/Broken Ambitions》よって弾かれ、立て続けての《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》は《瞬間凍結/Flashfreeze》によって阻まれる。Pauloはカウンターではないカード、《苦花》を見つけて設置してみせる。Manuelはしばらく傍観した後に場のクリーチャーを《流弾》で薙ぎ払う。さらに彼はアンタップしてから、《呪詛術士》でPauloに5点のダメージを与えようとするがそこには《謎めいた命令/Cryptic Command》が。しかし冷静にManuelは何事もなかったかのように即座に2枚目をプレイする。Pauloは少し肩をすくめ、アンタップすると《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》をプレイし即座に《スプライト》に装備する。Manuelは2枚目の《流弾》を手札に抱えており、再度場をキレイにしてみせるが、Pauloの次なる手は《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》、Manuelはこれを《謎めいた命令/Cryptic Command》によってバウンスしながらドローを進める。Pauloは《戦槌》を《変わり谷/Mutavault》装備させながら5点アタック。
Manuelは少しでも時間を稼ごうと《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》をプレイするが、それがカウンターさてしまうと、彼らは第3ゲームへと進んだ。
[Game 3]
Manuelは2ターン目に《ヒル》、今回はPauloの側にはそれ続けて《苦花》が登場する。このゲームではManuelのデッキの爆発力が存分発揮されることとなり、続く《突撃隊》が3ターン目にして7点のダメージを叩き出す。これはPauloにとっては実に手痛い形でのManuelのデッキの力のお披露目となり、ペインランドからの1点のダメージとさらに《苦花》からもう1点、Pauloのライフは既に11点となっていた。フェアリートークンで《ヒル》をチャンプブロックしなければならなかったPauloのライフはそのターンの攻撃で8となる。Manuelはさらに《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を突きつけるが、そこはPauloが《谷》をクリーチャー化してからの《スプライト》で対処する。続くManuelのアップキープにPauloは《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイ、アタックしてきた《突撃隊》を退けることに成功し、残る脅威は《ヒル》のみとなった。
Pauloはここで沈んではなるまいと、《死の印/Deathmark》で《ヒル》を退け、続く《嫌がらせ屋》も《砕けた野望》で捌く。しかしながら、残酷なことに2枚目の《呪詛術士》によってPauloのライフを2となり、Manuelの手札には更なる《流弾》が握られ、墓地にはもう1枚の《呪詛術士》が眠っている。しかしここまでに鮮烈土地のカウンターを使い果たしたManuelにはそれらのカードを使うだけの赤マナが不足していた。そうしてついに、PauloはManuelの猛攻の前に屈する事となる―《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》が《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》を呼び、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》が《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を葬り去ると、Pauloには彼の2点のライフが自身のエンチャントによって尽きる前にBucherを倒す手段は残されていなかった。
Final Result : Manuel Bucher wins 2 - 1
試合終了後、Manuelは少しばかり彼のデッキについて語ってくれた。彼が言うにこのデッキは、Patrick Chapinの努力の結晶に、ある別のプレイヤーが元々は入っていなかった2枚のカードをスパイスとして足すことによって完成したそうだ。そんな会話を交わしながら、彼はサイドボードに少なくとも今回の後半2ゲームの間は眠り続けていと思われる《謎めいた命令/Cryptic Command》を見せてくれた。
『僕はこのカード、毎ラウンド必ずサイドアウトしてんだよね。』とBucherは笑いながら言う。『僕が足したわけじゃないからね。』
---------- キリトリ -----------
昨日嵐が来たせいでインターネットの調子が悪くなって繋がらなくなったのですごくビハインド。頑張ってハワイ行く前には終わらせます。
コメント
翻訳記事、読み応えがありとても面白いです。
リンクさせていただきました、よろしくお願いいたします。