Saturday, 12:34 p.m. -10 versus 1111 Part Two by Tim Willoughby
2008年6月22日 GPインディアナポリスー翻訳カバレッジ コメント (4)《10対1111 その2》
by Tim Willoughby
はぁ・・・僕がコイントスに負けるなんて信じられないよ!普段はこういうのも得意なはずなんだけどなぁ・・・
さぁ、お分かりの通り、僕の方がたっくさんのTOP10候補がいる、でもって、選択肢はなかったわけなんだけど、Richは2つの意味で簡単な方を選んだと思うんだ。プロポイント合計と、考える必要がないって点でね。ただ、彼がSamを選んだことに関してはちょっと大雑把だったんじゃないかなって思わなくもないね、だって、Samはいつでも『このイベントは俺にとってプレリリース』的な考え方があって、それが彼の人生を(マジック的な意味で)一筋縄ではいかなくしてるんだよね。
ま、それはおいていて、アメリカチームを見ていこう(イェーイ!)。75人の3bye持ちのプレイヤーのほとんどがアメリカ人だ。ここでは僕の選択の趣旨のために、10人全てを3bye持ちのプレイヤー達から選ぼうと思う。単純に他のプレイヤーよりもタイブレークで有利だから、上位率もいいからね。
10ラウンドの初日を経て、ほんの10%弱のプレイヤーだけが2日目へと駒を進めることができるので、僕は少しでも可能性の高いところに賭けていこうと思う。すまないねZac Hill、でも2byeしか持ってないんじゃ僕の票は得られないんだ。
僕のリスト(誰の気分も害したくないからアルファベット順で紹介するよ)の最初を飾るのはTim Aten。Timはあまり旅をして回るのを好まないせいか、今期はそれほど忙しい選手ではない。それでも限られた数のGPは彼にとって理想的な食料みたいだ、だから彼は僕の票を獲得した。決して同じ名前だからって票をあげたわけじゃないよ。
Paul Cheonは今日における、アメリカを代表するプレイヤーの一人で、今シーズンも安定した成績を残している。僕のリストに入るのは当然だ。
続いてはAntinino Da Rosaだ。Ant(*1)をアメリカチームに抜擢することに関しては、彼の多国籍性からちょっとした議論が持ち上がったんだけど、僕は迷わず彼をアメリカチームに引き入れた。この週末の早い段階で、Da Rosaは今年末の数個のグランプリにも参加すると話していた。2009年のプロツアーの権利を得、プロとしての”列車”に乗り続けるために。僕は彼に今回勝ってしまえばいいさ、と言って置いた。もし彼が勝てば僕らは二人ともハッピーで、Richは僕に夕食の借りが出来る。インディアナポリスはディナーのおいしい店がいっぱいあるんだよ。
Mark Herberholzはよく構築の名人として形容されるけども、僕には彼はただただ広義でのマジックの”名人”だと感じられる。僕がプロツアー・プラハでとても馬鹿げたデッキを組んでしまった後、彼のチキン・ダンスを見て以来、彼はいつも僕の頭の中にいて、リミテッドでの僕のヒーローなんだ。がっかりさせないでくれよ、Heezy(*2)。
Chris Lachmanはプロツアー・サンディエゴ勝者である"Sliver Kids"の片割れとして名を馳せ、それ以来そのニックネームから抜け出そうとしている。そのための彼の努力は、今ここで僕のチームに名を連ねるにふさわしいほど、さまざまなイベントで見事なまでの成績を残すに至っている。
Ben Lundquistには、僕はパリでのチームドラフトで初めて出会った。あれは僕が公式に”イギリス人らしくない”というレッテルを張られた日だった。突如としてそれは僕の中ですんなり理解できて、僕がこの週末アメリカチームを請け負うってのもそういうことなんだろう。Benは人並みはずれた『勝つ能力』を備えている。かつてのアメリカナショナルチームの一員であり、3度のグランプリ優勝経験を持っている。彼はKyle Sanchezが選んだ”Paul Cheon以外には負けない選手”にも選ばれていて、今回Paul Cheonも僕のチームにいるけど、そこは許容しようと思う。
Steve Sadinは今や、ライター仲間としてだけではなく、オールラウンドなプレイヤーとしても多大なーもちろんどちらにおいてもそうあるべきであるのは疑いないのだがー脚光を集めている。彼の熱心さ、理路整然とした勝利へのアプローチと彼の話題は後を絶たないが、僕はさらに付け加えたいことがあるーSteveはめちゃくちゃ面白い。だから僕は、彼にスポットを当てることにした。
Luis Scott-Vargas、Paul Cheonの分身でもある彼がこのリストに載らないなんてことは、彼の半身が既にこのリストにいる以上ありえない。現在プレイヤー・オブ・ジ・イヤー・レースにおいて5ポイント差でPaul Cheonを追いかけており、Luisはさらなるポイントを得るためにここへやって来た。その闘志こそ、僕がこの10人選抜に求めているものなんだ。
さて、ちょっとしたペアを紹介したところで(*3)Jacob Van-Lunenを加えておこう。彼は最近、あのZvi Mowshowitzをして”The Man”と形容させるほどの存在だ。僕もZviに異論はない。
そしてもう一人、僕が異論なく推したい人物がいる。Gabe Walls氏だ。GWallsはこの部屋の中でもっとも短い距離を移動してきたうちの一人で、ここからほんの15分の距離に住んでいる。彼はおかしいほどマジックが上手く、最後にアメリカのナショナルチームが世界選手権で戴冠したときのチームの1人でもある。昨日、彼がドラフトする様子を見ていて、僕は自信を持って彼が2日目に駒を勧め、トップ8狙うのに十分な好位置につけるだろうと言える。
オッケー、アメリカ勢諸君、君たちのチームは確かにプロプレイヤーレベルでは負けているかもしれないけど、君たちはまさに巨大な才能の宝庫だ。コレが僕のリスト、僕を誇らせてくれ!
Tim Aten
Paul Cheon
Antonino Da Rosa
Mark Herberholz
Chris Lachman
Ben Lundquist
Steve Sadin
Luis Scott-Vargas
Jacob Van Lunen
Gabe Walls
(*) -訳注
1, "Ant" -Antonino Da Rosaの愛称と思われる。
2, "Heezy" -最初はスラングかと思ったんだけど、おそらくMark Herberholzの苗字、Herberholzから取った愛称かと思われる。
3, 『ペア』ってのはLuis Scott-VargasとPaul Cheonのことと思われる。これは分かると思うけど、念のため。
by Tim Willoughby
はぁ・・・僕がコイントスに負けるなんて信じられないよ!普段はこういうのも得意なはずなんだけどなぁ・・・
さぁ、お分かりの通り、僕の方がたっくさんのTOP10候補がいる、でもって、選択肢はなかったわけなんだけど、Richは2つの意味で簡単な方を選んだと思うんだ。プロポイント合計と、考える必要がないって点でね。ただ、彼がSamを選んだことに関してはちょっと大雑把だったんじゃないかなって思わなくもないね、だって、Samはいつでも『このイベントは俺にとってプレリリース』的な考え方があって、それが彼の人生を(マジック的な意味で)一筋縄ではいかなくしてるんだよね。
ま、それはおいていて、アメリカチームを見ていこう(イェーイ!)。75人の3bye持ちのプレイヤーのほとんどがアメリカ人だ。ここでは僕の選択の趣旨のために、10人全てを3bye持ちのプレイヤー達から選ぼうと思う。単純に他のプレイヤーよりもタイブレークで有利だから、上位率もいいからね。
10ラウンドの初日を経て、ほんの10%弱のプレイヤーだけが2日目へと駒を進めることができるので、僕は少しでも可能性の高いところに賭けていこうと思う。すまないねZac Hill、でも2byeしか持ってないんじゃ僕の票は得られないんだ。
僕のリスト(誰の気分も害したくないからアルファベット順で紹介するよ)の最初を飾るのはTim Aten。Timはあまり旅をして回るのを好まないせいか、今期はそれほど忙しい選手ではない。それでも限られた数のGPは彼にとって理想的な食料みたいだ、だから彼は僕の票を獲得した。決して同じ名前だからって票をあげたわけじゃないよ。
Paul Cheonは今日における、アメリカを代表するプレイヤーの一人で、今シーズンも安定した成績を残している。僕のリストに入るのは当然だ。
続いてはAntinino Da Rosaだ。Ant(*1)をアメリカチームに抜擢することに関しては、彼の多国籍性からちょっとした議論が持ち上がったんだけど、僕は迷わず彼をアメリカチームに引き入れた。この週末の早い段階で、Da Rosaは今年末の数個のグランプリにも参加すると話していた。2009年のプロツアーの権利を得、プロとしての”列車”に乗り続けるために。僕は彼に今回勝ってしまえばいいさ、と言って置いた。もし彼が勝てば僕らは二人ともハッピーで、Richは僕に夕食の借りが出来る。インディアナポリスはディナーのおいしい店がいっぱいあるんだよ。
Mark Herberholzはよく構築の名人として形容されるけども、僕には彼はただただ広義でのマジックの”名人”だと感じられる。僕がプロツアー・プラハでとても馬鹿げたデッキを組んでしまった後、彼のチキン・ダンスを見て以来、彼はいつも僕の頭の中にいて、リミテッドでの僕のヒーローなんだ。がっかりさせないでくれよ、Heezy(*2)。
Chris Lachmanはプロツアー・サンディエゴ勝者である"Sliver Kids"の片割れとして名を馳せ、それ以来そのニックネームから抜け出そうとしている。そのための彼の努力は、今ここで僕のチームに名を連ねるにふさわしいほど、さまざまなイベントで見事なまでの成績を残すに至っている。
Ben Lundquistには、僕はパリでのチームドラフトで初めて出会った。あれは僕が公式に”イギリス人らしくない”というレッテルを張られた日だった。突如としてそれは僕の中ですんなり理解できて、僕がこの週末アメリカチームを請け負うってのもそういうことなんだろう。Benは人並みはずれた『勝つ能力』を備えている。かつてのアメリカナショナルチームの一員であり、3度のグランプリ優勝経験を持っている。彼はKyle Sanchezが選んだ”Paul Cheon以外には負けない選手”にも選ばれていて、今回Paul Cheonも僕のチームにいるけど、そこは許容しようと思う。
Steve Sadinは今や、ライター仲間としてだけではなく、オールラウンドなプレイヤーとしても多大なーもちろんどちらにおいてもそうあるべきであるのは疑いないのだがー脚光を集めている。彼の熱心さ、理路整然とした勝利へのアプローチと彼の話題は後を絶たないが、僕はさらに付け加えたいことがあるーSteveはめちゃくちゃ面白い。だから僕は、彼にスポットを当てることにした。
Luis Scott-Vargas、Paul Cheonの分身でもある彼がこのリストに載らないなんてことは、彼の半身が既にこのリストにいる以上ありえない。現在プレイヤー・オブ・ジ・イヤー・レースにおいて5ポイント差でPaul Cheonを追いかけており、Luisはさらなるポイントを得るためにここへやって来た。その闘志こそ、僕がこの10人選抜に求めているものなんだ。
さて、ちょっとしたペアを紹介したところで(*3)Jacob Van-Lunenを加えておこう。彼は最近、あのZvi Mowshowitzをして”The Man”と形容させるほどの存在だ。僕もZviに異論はない。
そしてもう一人、僕が異論なく推したい人物がいる。Gabe Walls氏だ。GWallsはこの部屋の中でもっとも短い距離を移動してきたうちの一人で、ここからほんの15分の距離に住んでいる。彼はおかしいほどマジックが上手く、最後にアメリカのナショナルチームが世界選手権で戴冠したときのチームの1人でもある。昨日、彼がドラフトする様子を見ていて、僕は自信を持って彼が2日目に駒を勧め、トップ8狙うのに十分な好位置につけるだろうと言える。
オッケー、アメリカ勢諸君、君たちのチームは確かにプロプレイヤーレベルでは負けているかもしれないけど、君たちはまさに巨大な才能の宝庫だ。コレが僕のリスト、僕を誇らせてくれ!
Tim Aten
Paul Cheon
Antonino Da Rosa
Mark Herberholz
Chris Lachman
Ben Lundquist
Steve Sadin
Luis Scott-Vargas
Jacob Van Lunen
Gabe Walls
(*) -訳注
1, "Ant" -Antonino Da Rosaの愛称と思われる。
2, "Heezy" -最初はスラングかと思ったんだけど、おそらくMark Herberholzの苗字、Herberholzから取った愛称かと思われる。
3, 『ペア』ってのはLuis Scott-VargasとPaul Cheonのことと思われる。これは分かると思うけど、念のため。
《10 対 1111 その1》
by Rich Hagon
さぁ、ちょっとバカでおかしな僕が、残りの1111人が日曜日の最後見届けることになるであろう、その名を書き留めておくべき10人の精鋭の名前を挙げてみようと思う。それから、僕の仲間のカバレッジライターであるTim Willoughbyに僕がコイントスで勝ったから、僕が選ぶ10人がどこからやって来たのか選んでいいことになったんだよね!答えは簡単さ。合衆国の外からやって来たのが丁度、ほんの約10名のプレイヤーで、しかもその全員が『マジック血統書』と来たもんで、簡単な選択だったよ。
さぁ、これが僕の選んだ10人だ。あぁ、それから、勝者はよくここからら生まれるってのは、覚えときなよ。ここに来て最初に聞いたかもしれないけどね。
Paulo Vitor Damo Da Rosaは、ハリウッドでのトップ8入賞が記憶に新しい、3度のプロツアーサンデー経験と、3度のグランプリで最後のテーブルに座った経験を持つブラジル人だ。レベル7のプロの魔法使いで、今期既に14点のプロポイントを獲得している。彼の2009年のプロプレイヤーとしての地位はすでに安泰だと言っていいだろう。僕が選ぶ2人目のブラジル人は必ずしも君が予想する人物とは限らない。Willy Edelは今回は欠席みたいだけれど、その代わりにとても価値ある代役を僕のチェックリストに残してくれた。Carlos Romao、2002年の世界王者だ。
Remi Foster -フランスのプロツアー・ヴァレンシア王者はしばらくなりを潜めていたけれど、先のグランプリ・バーミンガムにて妖精たちとともに一気に決勝戦まで駆け上がった。これは余り奮わなかった前半戦からのいい景気づけになったはずだ。
Rephael Levy-このリスト2人目のフランス人は、前期のプレイヤー・ブ・ジ・イヤー・レースにおいて6位につけ、いつでも、どの分野においても優れていることを今一度知らしめようとしている。ここ最近のブリュッセル、バーミンガムと立て続けのトップ8進出がそれを証明している。
Gabriel Nassifは予想外の参加者だが、アメリカ中で彼を手招きするビジネスにつられて彼は再び、呪文を唱える時間をとった。ハリウッドでは2日目進出を果たしたものの、期待通りの結果とは言えないもだった。でも彼の名には8回にも及ぶプロツアー・サンデー経験という箔がついている。多すぎるよな。
僕が選ぶ最後のフランス人は今おそらく生きているマジックプレイヤー中最強、もしくは、少なくともたまに結果を残すのではなく、常に最前線にいるプレイヤーの中では最高のプレイヤーだろう。そう、Guillaume Wafo-Tapa、先のハリウッド2日目終了時点では、13位という酷い(これ、皮肉だからね)成績に終った。このゲームの歴史の中で、面と向かってプレイヤーに心の底から本当にTOP8入りを予測できるなんてのはそうそうあることじゃない。彼はそれだけのものを持っているんだ、シールド戦が弱点(*1)であるかもしれないけれど。
続いて紹介するのはヨーロッパでよく見かける3人の日本人旅行者のうちの2人。プレイヤー・オブ・ジ・イヤー獲得者の斉藤友晴。正直言って、彼がそのタイトルを保持する可能性は極めて低いーもっとも、彼がこのサマー・シーズンの間にプレイヤー・オブ・ジ・イヤーに返り咲くだけの成績を挙げなければ、の話だが。そう意味で、今この記事を書いているこの瞬間もっとも有望株であるのが中村修平、ハリウッドでの準決勝進出により5度目のプロツアー・サンデー進出を果たした。中村は現在34点のプロポイントを持ってプレイヤー・オブ・ジ・イヤ・レースを牽引しており、今シーズンをグランプリ・スタットガルトでの優勝で飾るという素晴らしいスタートを切っている。
お次は、このチームに大歓迎、オランダのJelger Wiegersmaだ。僕らが質問してみたプロの中でこのイベントの海外参加者での優勝者候補として最も名前が挙がったのが彼だ。2桁のグランプリトップ8進出経験を持つ8人のプロプレイヤーの一人であり、2004年のプロツアー・シアトル優勝と、この北アメリカの地でのプロツアー優勝経験もある。
そして、最後に紹介したいライバルは、Sam Gomersall。かつて、もっとも活動的なマジック・オンラインプレイヤーとして世界中にその名を知らしめた男であるが、約18ヶ月もの間ゲームから遠ざかっていた。しかし、2006のリミテッドグランプリ(Grand Prix: Hasselt 2006)をプレイングスキルのみを駆使して戴冠し、恐れられる存在となった。
さぁ、以上だ。残りの1111人のことはもう忘れていい。これらが、この大会の佳境で必要な10の名前たちだ:
Paulo Vitor Damo Da Rosa
Carlos Romao
Remi Fortier
Raphael Levy
Gabriel Nassif
Guillaume Wafo-Tapa
斉藤友晴
中村修平
Jelger Wiegersma
Sam Gomersall
さぁ、Tim Willoughby, 君の番だぜ。
(*) -訳注
1, 原文は”Sealed might be an Achilles heel.”アキレス腱のことで、ギリシャ神話の一説から来てるので『弱点』と訳させてもらいました。日本語でいう『弁慶の泣き所』的な用法ですね。
by Rich Hagon
さぁ、ちょっとバカでおかしな僕が、残りの1111人が日曜日の最後見届けることになるであろう、その名を書き留めておくべき10人の精鋭の名前を挙げてみようと思う。それから、僕の仲間のカバレッジライターであるTim Willoughbyに僕がコイントスで勝ったから、僕が選ぶ10人がどこからやって来たのか選んでいいことになったんだよね!答えは簡単さ。合衆国の外からやって来たのが丁度、ほんの約10名のプレイヤーで、しかもその全員が『マジック血統書』と来たもんで、簡単な選択だったよ。
さぁ、これが僕の選んだ10人だ。あぁ、それから、勝者はよくここからら生まれるってのは、覚えときなよ。ここに来て最初に聞いたかもしれないけどね。
Paulo Vitor Damo Da Rosaは、ハリウッドでのトップ8入賞が記憶に新しい、3度のプロツアーサンデー経験と、3度のグランプリで最後のテーブルに座った経験を持つブラジル人だ。レベル7のプロの魔法使いで、今期既に14点のプロポイントを獲得している。彼の2009年のプロプレイヤーとしての地位はすでに安泰だと言っていいだろう。僕が選ぶ2人目のブラジル人は必ずしも君が予想する人物とは限らない。Willy Edelは今回は欠席みたいだけれど、その代わりにとても価値ある代役を僕のチェックリストに残してくれた。Carlos Romao、2002年の世界王者だ。
Remi Foster -フランスのプロツアー・ヴァレンシア王者はしばらくなりを潜めていたけれど、先のグランプリ・バーミンガムにて妖精たちとともに一気に決勝戦まで駆け上がった。これは余り奮わなかった前半戦からのいい景気づけになったはずだ。
Rephael Levy-このリスト2人目のフランス人は、前期のプレイヤー・ブ・ジ・イヤー・レースにおいて6位につけ、いつでも、どの分野においても優れていることを今一度知らしめようとしている。ここ最近のブリュッセル、バーミンガムと立て続けのトップ8進出がそれを証明している。
Gabriel Nassifは予想外の参加者だが、アメリカ中で彼を手招きするビジネスにつられて彼は再び、呪文を唱える時間をとった。ハリウッドでは2日目進出を果たしたものの、期待通りの結果とは言えないもだった。でも彼の名には8回にも及ぶプロツアー・サンデー経験という箔がついている。多すぎるよな。
僕が選ぶ最後のフランス人は今おそらく生きているマジックプレイヤー中最強、もしくは、少なくともたまに結果を残すのではなく、常に最前線にいるプレイヤーの中では最高のプレイヤーだろう。そう、Guillaume Wafo-Tapa、先のハリウッド2日目終了時点では、13位という酷い(これ、皮肉だからね)成績に終った。このゲームの歴史の中で、面と向かってプレイヤーに心の底から本当にTOP8入りを予測できるなんてのはそうそうあることじゃない。彼はそれだけのものを持っているんだ、シールド戦が弱点(*1)であるかもしれないけれど。
続いて紹介するのはヨーロッパでよく見かける3人の日本人旅行者のうちの2人。プレイヤー・オブ・ジ・イヤー獲得者の斉藤友晴。正直言って、彼がそのタイトルを保持する可能性は極めて低いーもっとも、彼がこのサマー・シーズンの間にプレイヤー・オブ・ジ・イヤーに返り咲くだけの成績を挙げなければ、の話だが。そう意味で、今この記事を書いているこの瞬間もっとも有望株であるのが中村修平、ハリウッドでの準決勝進出により5度目のプロツアー・サンデー進出を果たした。中村は現在34点のプロポイントを持ってプレイヤー・オブ・ジ・イヤ・レースを牽引しており、今シーズンをグランプリ・スタットガルトでの優勝で飾るという素晴らしいスタートを切っている。
お次は、このチームに大歓迎、オランダのJelger Wiegersmaだ。僕らが質問してみたプロの中でこのイベントの海外参加者での優勝者候補として最も名前が挙がったのが彼だ。2桁のグランプリトップ8進出経験を持つ8人のプロプレイヤーの一人であり、2004年のプロツアー・シアトル優勝と、この北アメリカの地でのプロツアー優勝経験もある。
そして、最後に紹介したいライバルは、Sam Gomersall。かつて、もっとも活動的なマジック・オンラインプレイヤーとして世界中にその名を知らしめた男であるが、約18ヶ月もの間ゲームから遠ざかっていた。しかし、2006のリミテッドグランプリ(Grand Prix: Hasselt 2006)をプレイングスキルのみを駆使して戴冠し、恐れられる存在となった。
さぁ、以上だ。残りの1111人のことはもう忘れていい。これらが、この大会の佳境で必要な10の名前たちだ:
Paulo Vitor Damo Da Rosa
Carlos Romao
Remi Fortier
Raphael Levy
Gabriel Nassif
Guillaume Wafo-Tapa
斉藤友晴
中村修平
Jelger Wiegersma
Sam Gomersall
さぁ、Tim Willoughby, 君の番だぜ。
(*) -訳注
1, 原文は”Sealed might be an Achilles heel.”アキレス腱のことで、ギリシャ神話の一説から来てるので『弱点』と訳させてもらいました。日本語でいう『弁慶の泣き所』的な用法ですね。
《イベント論理学(*1)》
by Rich Hagon
ヨーロッパでのグランプリ・サーキットでは、大抵参加者は800人を越えるー2日目進出者枠が64人から128人となりートーナメントは自動的に2つのポッドへと分かれ、各ポッドの上位64名が2日目に再び統一される。グランプリ・プログラムの発展的成功によって、今や僕たちはヨーロッパには僕たちに初日での2つのポッドによる複数同時進行型のトーナメント形式を運用させるのに十分すぎる数のプレイヤーがやって来ることを、大体毎回予測している。歴史的にこれまで、このケースは北アメリカ大陸で見られることはなかった。たとえ参加者1000人という大台に乗ったグランプリであろうと、通常通りの1つに統一されたイベントとして運営する。このスタイルはここインディアナポリスで限界を迎えるかもしれない。
さらなる賞金とプロポイントをグランプリ・サーキットにて上乗せすることになった新たなサマーシリーズの1発のイベントということで、ここインディアナポリスのコンベンションセンターはすごい人で溢れかえっている。記録上でコレまで一番大規模だった北アメリカのグランプリですら今日、この場所のようなことにはなっていなかったのだが、覆されてしまった。(おそらくは4マナのコストで)(*2)
インディアナ州は、数箇所の合衆国マジックの中心地にほど近く、交通の便も悪くない。それに、本当の”ゲーム”の歴史を持つ場所でもある。ん?結果?1121人にも上るプレイヤーが、シールド・カードプールの登録のために席についているよ。そしてあと90分もすれば、7ラウンドでも、8ラウンドでも、9ラウンドでさえない、驚愕のスイスラウンド10ラウンドを開始するんだ。今大会のピーク、(全ての不戦勝が使い果たされる)第4ラウンドは1つのトーナメントで500ものマッチが同時に進行することになるんだろう。
最後に2つ思うところを;1つは、全てのプレイヤーが全てのマッチを終えるまで大会は先に進むことができないので、プレイヤーのみんなが”追加5ターン中にプレイングにかける時間に気をつける”、っていうルールを理解してくれていると希望している。2つ目に、ジャッジによる不十分な調査を祈るのは手堅い選択だと思う。(*3)さぁ、みんな、僕らの長い、長い1日が始まるよ。
(*) -訳注
1, "Logistics"の正確な意味は辞書で引くと『兵站学』で、"Logistic"は『記号論理学』。前者が正しい訳だと思うけどなんのこっちゃわからんし、キャッチーじゃないので意訳してみました。
2, 本文は"it’s been Demolished (at a cost of four mana, presumably.)"とあったので、《破砕/Demolish(ODY)》とかけたジョークだと思います。訳ではわかりやすいように『覆された』としましたので、参考までに。
3, 何が言いたいか正直わからなかったんで直訳気味に無理やり訳してみた。デッキチェックとかのこと言ってるんですかねぇ?
by Rich Hagon
ヨーロッパでのグランプリ・サーキットでは、大抵参加者は800人を越えるー2日目進出者枠が64人から128人となりートーナメントは自動的に2つのポッドへと分かれ、各ポッドの上位64名が2日目に再び統一される。グランプリ・プログラムの発展的成功によって、今や僕たちはヨーロッパには僕たちに初日での2つのポッドによる複数同時進行型のトーナメント形式を運用させるのに十分すぎる数のプレイヤーがやって来ることを、大体毎回予測している。歴史的にこれまで、このケースは北アメリカ大陸で見られることはなかった。たとえ参加者1000人という大台に乗ったグランプリであろうと、通常通りの1つに統一されたイベントとして運営する。このスタイルはここインディアナポリスで限界を迎えるかもしれない。
さらなる賞金とプロポイントをグランプリ・サーキットにて上乗せすることになった新たなサマーシリーズの1発のイベントということで、ここインディアナポリスのコンベンションセンターはすごい人で溢れかえっている。記録上でコレまで一番大規模だった北アメリカのグランプリですら今日、この場所のようなことにはなっていなかったのだが、覆されてしまった。(おそらくは4マナのコストで)(*2)
インディアナ州は、数箇所の合衆国マジックの中心地にほど近く、交通の便も悪くない。それに、本当の”ゲーム”の歴史を持つ場所でもある。ん?結果?1121人にも上るプレイヤーが、シールド・カードプールの登録のために席についているよ。そしてあと90分もすれば、7ラウンドでも、8ラウンドでも、9ラウンドでさえない、驚愕のスイスラウンド10ラウンドを開始するんだ。今大会のピーク、(全ての不戦勝が使い果たされる)第4ラウンドは1つのトーナメントで500ものマッチが同時に進行することになるんだろう。
最後に2つ思うところを;1つは、全てのプレイヤーが全てのマッチを終えるまで大会は先に進むことができないので、プレイヤーのみんなが”追加5ターン中にプレイングにかける時間に気をつける”、っていうルールを理解してくれていると希望している。2つ目に、ジャッジによる不十分な調査を祈るのは手堅い選択だと思う。(*3)さぁ、みんな、僕らの長い、長い1日が始まるよ。
(*) -訳注
1, "Logistics"の正確な意味は辞書で引くと『兵站学』で、"Logistic"は『記号論理学』。前者が正しい訳だと思うけどなんのこっちゃわからんし、キャッチーじゃないので意訳してみました。
2, 本文は"it’s been Demolished (at a cost of four mana, presumably.)"とあったので、《破砕/Demolish(ODY)》とかけたジョークだと思います。訳ではわかりやすいように『覆された』としましたので、参考までに。
3, 何が言いたいか正直わからなかったんで直訳気味に無理やり訳してみた。デッキチェックとかのこと言ってるんですかねぇ?
グランプリ・インディアナポリスへようこそ!!
僕らの世代の偉大なるウィリアム=スミス氏の言葉にこうある、”夏、夏、夏真っ盛り!(*1)ゆったり座ってくつろぐ時間!”夏真っ盛りの暑さのここインディアナポリスだけど、この夏のグランプリ・シーズンの最初を飾るこの地は、決してゆったり座ってみたり、何かくつろぐようなことをする場所では決して無い。
総勢1121人にも上るプレイヤー達が、今年アメリカ国内でたった一度のシャドームーア・シールド戦をプレイするために集まり、僕たちはーなんとー過去最大のアメリカ国内グランプリ開催することとなる。
数人の見慣れたアメリカ人プレイヤー達に加えて(あ、そうだ。Gabe Wallsはほんの10分でこのコンベンション・センターにやってきたんだよ!)、遠い異国の地から数人のプレイヤーたちが参加報酬とそこで与えられるプロ・ポイントに釣られてやってきている。
もうすでにみんなにもおなじみの2人組であろう(*2)、中村修平と昨年度プレイヤー・オブ・ジ・イヤーの斉藤友晴がやってきた。南アメリカからはPaulo Vitor Damo Da Rosaと元世界王者Carlos Romaoが両者ともに臨戦態勢だ。さらにヨーロッパからはJelger WiegersmaとGabriel Nassifがたった2人のプロの刺客として、翌週行われるグランプリ・ブエノスアイレスを含む大グランプリ・ツアーの一環としてやってきている。
ようこそ、この夏最初のグランプリ・・それも間違いなくとても大規模なものとなるだろう、インディアナポリスへ!!
Fact Sheet:
(*) -訳注
1, 本文は"Summer, summer, summertime (summertime)"とあるのですが、真夏・夏真っ盛りという意味とこちらの夏時間をかけたんだと思います。
2, わざわざコンビとかペアとか使わなかったのはシャドームーアの”二人組”サイクルを意識してるんでしょうね。
僕らの世代の偉大なるウィリアム=スミス氏の言葉にこうある、”夏、夏、夏真っ盛り!(*1)ゆったり座ってくつろぐ時間!”夏真っ盛りの暑さのここインディアナポリスだけど、この夏のグランプリ・シーズンの最初を飾るこの地は、決してゆったり座ってみたり、何かくつろぐようなことをする場所では決して無い。
総勢1121人にも上るプレイヤー達が、今年アメリカ国内でたった一度のシャドームーア・シールド戦をプレイするために集まり、僕たちはーなんとー過去最大のアメリカ国内グランプリ開催することとなる。
数人の見慣れたアメリカ人プレイヤー達に加えて(あ、そうだ。Gabe Wallsはほんの10分でこのコンベンション・センターにやってきたんだよ!)、遠い異国の地から数人のプレイヤーたちが参加報酬とそこで与えられるプロ・ポイントに釣られてやってきている。
もうすでにみんなにもおなじみの2人組であろう(*2)、中村修平と昨年度プレイヤー・オブ・ジ・イヤーの斉藤友晴がやってきた。南アメリカからはPaulo Vitor Damo Da Rosaと元世界王者Carlos Romaoが両者ともに臨戦態勢だ。さらにヨーロッパからはJelger WiegersmaとGabriel Nassifがたった2人のプロの刺客として、翌週行われるグランプリ・ブエノスアイレスを含む大グランプリ・ツアーの一環としてやってきている。
ようこそ、この夏最初のグランプリ・・それも間違いなくとても大規模なものとなるだろう、インディアナポリスへ!!
Fact Sheet:
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/grandprix/indianapolis08
(*) -訳注
1, 本文は"Summer, summer, summertime (summertime)"とあるのですが、真夏・夏真っ盛りという意味とこちらの夏時間をかけたんだと思います。
2, わざわざコンビとかペアとか使わなかったのはシャドームーアの”二人組”サイクルを意識してるんでしょうね。
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